【Arithmer Seminar #04】 東京大学アイソトープ総合センター教授の和田洋一郎先生による招待講演が2月7日(木)に弊社六本木本社オフィスにて開催されました。
■タイトル: 「放射線を利用し地域振興に寄与する新たな産業技術」 ■概要: 従来放射性同位元素を体内に取り込む治療で用いられる核種は限られていた。しかし、近年、β線より細胞殺傷効果が高いα線を放出する核種の効果が明らかになり、さらに半減期の短い短寿命α線放出核種の、海外の原子炉によらない製造技術開発が我が国でも活発になりつつある。発表者は、アイソトープ総合センターという部局において、国内外の多様な領域の研究融合に努めて新たな医薬品開発を目指すと共に、外界からの刺激に対する生物応答の分子機序研究を通じてその一翼を担うことを目指している。今回は、急速に進展する科学領域の現状と、社会貢献の可能性について概説し、数理科学に期待される役割を明らかにする。 ■研究歴: 1992年東京大学医学部医学科卒業。1992年より同付属病院医員研修医、帝京大学市原病院集中治療センター助手、横浜労災病院循環器科医員として虚血性心疾患の臨床。1995年より東大付属病院第三内科医員、先端科学技術研究センター研究員として動脈硬化発症機序の研究。長寿科学振興財団リサーチレジデント、東大駒場オープンラボラトリー助手、ハーバード大学医学部客員研究員を経て、2007年より東大先端科学技術研究センターにて研究員、特任准教授として転写メカニズム研究。2013年よりアイソトープ総合センター教授として低線量被ばく研究とα線医薬品開発に、先端科学技術研究センター教授(兼務)としてゲノム・エピゲノム・核内クロマチン構造研究とロボット開発に従事。2016年度総長補佐。2018年より大学院医学系研究科専攻担当。
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